チェーンリンクネットワークとは?

チェーンリンクネットワークとは?

金融・ビジネス・テクノロジーの世界は、ブロックチェーンによって急速に変わりつつあります。ブロックチェーンはシステムの透明性と安全性を高め、多くのプロセスを自動化します。しかし、ここには落とし穴があります。ブロックチェーンは外部の世界にあるデータへ単独ではアクセスできないのです。たとえば、ドルの為替レートやスポーツの試合結果を確認する必要がある場合、ブロックチェーンだけではそれができません。そこで登場するのがチェーンリンクです。

チェーンリンクネットワークとは?

チェーンリンクネットワークは、スマートコントラクトと現実世界のデータをつなぐ分散型オラクルネットワークであり、ブロックチェーンが信頼できる外部情報にアクセスし、ほかのシステムとやり取りできるようにします。当初はイーサリアム上で立ち上げられましたが、チェーンリンクはスマートコントラクトに対応するあらゆるブロックチェーンで機能するよう設計されています。ネイティブトークンのLINKは、オラクルネットワーク内のサービスの支払いに使われます。

このプロジェクトはオープンソースであり、開発者がそのアーキテクチャを調べたり、成長に貢献したりできます。現在では2,000を超えるプロジェクトが信頼できるデータを得るためにチェーンリンクを利用しており、そのインフラは新たなブロックチェーンやプロトコルとの統合を進めながら、分散型アプリケーションの改善に向けて拡大を続けています。

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で動作し、契約が履行されたときに支払いを実行するなど、あらかじめ定められた条件を自動的に実行するプログラムです。

チェーンリンクの経済モデル チェーンリンクの経済モデル。出典:chain.link

オラクルとは?

オラクルとは、外部のデータソースに情報を要求し、その内容を検証・認証したうえでスマートコントラクトへ伝える第三者サービスです。ただし、従来のオラクルには中央集権的であるという問題があり、ハッキングや改ざんの対象になりかねません。単一のデータ提供者が誤った情報を送信すれば、スマートコントラクトが誤った条件で実行されてしまう可能性があります。このリスクは「オラクル問題」と呼ばれ、ブロックチェーン技術の応用範囲を狭めています。

チェーンリンクはオラクル問題をどのように解決するのか?

オラクル問題を解決するため、チェーンリンクは単一の中央集権的な情報源に依存しない分散型ネットワークを構築しました。代わりに、チェーンリンクはイーサリアム上のノードオペレーターのネットワークを利用します。これらのノードはスマートコントラクトへ送る前にデータを検証し、稼働率・応答速度・正常に完了したリクエスト数などの要素に基づき、評判システムがノードの信頼性を評価します。これにより、ブロックチェーンで使われるデータの正確性と安全性が確保されます。

チェーンリンクの主な特徴

ほかのオラクルと比べて、チェーンリンクは何が特別なのでしょうか?チェーンリンクを際立たせる主な特徴は次のとおりです。

  • 分散型オラクルネットワーク:チェーンリンクは単一のデータソースに依存せず、独立した複数のノードから情報を集めます。これにより改ざんのリスクが下がり、信頼性が高まります。

  • 複数のブロックチェーンへの対応:もともとイーサリアム向けに構築されたチェーンリンクは、現在ではソラナ、アバランチ、BNB Chain、ポリゴン、Arbitrum、Optimismなど多くのブロックチェーンに対応し、データ転送のための汎用的なインフラを提供しています。

  • 暗号経済的インセンティブによるセキュリティ:ノードオペレーターは担保としてLINKトークンをステーキングするため、正確なデータを提供する動機が働きます。不正な振る舞いをすれば、ステーキングしたトークンを失うリスクを負います。

  • 柔軟性とスケーラビリティ:チェーンリンクは、DeFiにおける資産価格の取得から、保険契約・ゲームアプリケーション・モノのインターネット(IoT)向けのデータ供給まで、さまざまな用途に合わせてカスタマイズできます。

  • 攻撃への耐性:データの検証と集約の仕組みが改ざんのリスクを下げ、分散化によってハッキングや障害に強いネットワークとなっています。

LINK:チェーンリンクのネイティブトークン

LINKはチェーンリンクエコシステムのネイティブトークンで、イーサリアムのブロックチェーン上でERC-20規格に基づいて発行されています。最大供給量は10億枚で、そのうち35%は2017年のICOで販売されました。

LINKの主な役割は、ネットワークを動かすことです。オラクルサービスの支払いに使われ、ノードオペレーターはデータの提供に対して報酬を受け取ります。またLINKはステーキングでも重要な役割を果たします。ノードオペレーターは担保としてトークンをロックする必要があり、これが誠実な行動を促し、ネットワークの安全性を支えています。さらにLINKの保有者は、重要な変更やプロジェクトの方向性について投票し、ネットワークのガバナンスに参加します。

LINKの初期トークン配分 LINKの初期トークン配分。出典:coingecko.com

チェーンリンクのユースケース

チェーンリンクはさまざまな業界で利用され、ブロックチェーンの機能性を高めています。

  • ステーブルコイン:ステーブルコインは、米ドル・金・ほかの仮想通貨など現実世界の資産に価値が連動する仮想通貨です。この連動を維持するには正確な価格データが欠かせません。チェーンリンクは市場価格をリアルタイムで追跡する分散型の価格オラクルを提供し、DAIやTUSDといったステーブルコインの安定を支えています。

  • 分散型金融(DeFi):チェーンリンクは価格・流動性・金利に関する信頼できるデータを提供し、DeFiプロトコルが価格操作のリスクなく動作できるようにします。たとえばAaveは、チェーンリンクのオラクルを使って担保資産の価値を算定し、レンディングシステムの安定性を確保しています。

  • 乱数生成(VRF):Chainlink VRFは、ブロックチェーンゲームやNFTでアイテムを公平に配布したり、オークションを実施したりするために使われています。

  • ラップドトークンの準備金モニタリング:チェーンリンクはラップドトークンの準備金を追跡し、その裏付けに関するリアルタイムのデータをスマートコントラクトへ提供します。これによりWBTCのようなクロスチェーン資産の透明性と信頼性が確保され、担保不足のリスクを防ぐ助けとなります。

  • 従来の決済システムとの統合:チェーンリンクにより、ブロックチェーンは銀行システム、API、PayPalやSWIFTといったサービスと接続できます。

  • クロスチェーン相互運用性(CCIP):クロスチェーン相互運用プロトコル(CCIP)は、異なるブロックチェーン間で資産とデータを転送できるようにします。

Gem Walletをお試しください!

100種類以上のブロックチェーンに対応したセルフカストディウォレット

App Store App Storeでの評価は4.9★です。 | Google Play Google Playでの評価は4.8★です。
今すぐダウンロード