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ブロックチェーンのネットワーク手数料とは?
ネットワーク手数料(取引手数料)とは、すべての取引に自動的に加算される少額の費用です。簡単にいえば、仮想通貨(BTC、SOL、BNBなど)を送るたびに、取引を処理して承認するネットワーク参加者に渡る手数料を支払うことになります。手数料が為替レートや月額料金に紛れ込んでいることが多い銀行とは違い、ブロックチェーンの手数料は完全に透明で、その場で表示されます。手数料は各ネットワークのネイティブトークンで支払われ、たとえばイーサリアムではETH、トロンではTRXが使われます。
重要なポイント
- 2023年、Paxosはわずか2,000ドル相当の送金に、誤って19.8 BTC(約52万ドル)の手数料を支払いました。
- 2021年のDoodles NFTのローンチでは、平均の取引手数料が4 ETHに達しました。ユーザーが我先にNFTを手に入れようと手数料を引き上げたためです。
取引手数料はなぜ存在するのか?
取引手数料はいくつかの重要な役割を担っており、ブロックチェーンの安全性、効率性、安定性を保っています。
報酬とインセンティブ:ネットワーク手数料は、ネットワークを稼働させ取引を承認する参加者への報酬とインセンティブになります。この手数料がなければ、ブロックチェーンはそもそも機能しません。
速度の調整:ネットワークが混雑しているとき、ユーザーは手数料を引き上げて取引をより早く処理してもらえます。
スパム対策:わずかでも手数料が必須であることが、スパムや不要な取引からネットワークを守るのに役立ちます。
手数料の大きさは取引の承認速度に直接影響します。実際にどう動くのかを見ていきましょう。
ネットワーク手数料で取引を瞬時に完了させる方法
ほとんどのウォレットとブロックチェーンでは、取引の承認速度をSlow、Normal、Fastから選べます。違いはネットワーク手数料の大きさにあり、高く設定するほど、ネットワークは送金を早く処理します。
Slow:待てる人向けです。たとえば、自分のウォレット間で少額のBNBを送る場合は、最低の手数料を選び、余計に払うことなく承認を待てます。
Normal:日常の利用に最適です。たとえばETHをUSDTにスワップするとき、この設定なら速さと費用のバランスが取れ、ほとんどの操作にちょうどよい選択になります。
Fast:一秒を争うときの設定です。たとえば、ソラナのトークンセールに参加する場合や、DEXで素早く仮想通貨を買いたい場合は、高めの手数料を選べば取引が次のブロックに先に入り、狙った価格を逃さずに済みます。
取引手数料は誰が受け取るのか?
取引手数料は、どのプラットフォームやウォレットにも渡らず、分散型のネットワークそのものに直接支払われます。プルーフ・オブ・ワーク(PoW)のブロックチェーン(ビットコインなど)では、手数料はマイナーに渡ります。マイナーとは、専用の機材に投資し、取引を処理するためのデータセンターを築く個人や企業のことです。プルーフ・オブ・ステーク(PoS)のネットワーク(イーサリアム、カルダノ、ソラナ、トロンなど)では、取引を承認してネットワークの安定を支えるバリデーターが手数料を受け取ります。
主要なブロックチェーンのネットワーク手数料
ブロックチェーンごとに、手数料の計算方法や配分の仕方は異なります。まずは、最初に生まれ、最もよく知られたネットワークであるビットコインから見ていきましょう。
ビットコインブロックチェーンのネットワーク手数料
ビットコインの取引にはBTCで支払う少額の手数料が含まれ、それを承認したマイナーに渡ります。新しい取引はまず、未承認の取引の待ち行列であるmempoolに入ります。マイナーは手数料の高い取引を選びます。手数料が自分の収益に直結するためで、その結果、手数料の高い取引ほど早く処理されます。
取引手数料は慎重に設定することが大切です。2023年には、Paxos社がわずか2,000ドル相当の送金に、誤って19.8 BTC(約52万ドル)の手数料を支払いました。
ビットコインのmempoolとは?
ビットコインのmempoolとは、すでに送信されたものの、まだネットワークに承認されていない取引の待ち行列です。マイナーがブロックに取り込むまで、取引は順番を待ちます。下のチャートは、その様子をリアルタイムで示しています。左側は保留中のすべての取引の「マップ」(四角1つが1件の送金)で、右側は毎秒ネットワークに入ってくる新しい取引の流れです。
チャートはビットコインのmempoolをリアルタイムで示しています。左は手数料付きの保留中の取引(手数料が高いほど優先度が上がります)、右はネットワークの負荷と承認速度に影響する新しい取引の流れです。出典:mempool.space
イーサリアムブロックチェーンのネットワーク手数料(ガス代)
イーサリアムのネットワークでは、取引手数料はガスと呼ばれ、ブロックチェーン上で何らかの操作を行うために支払う費用を指します。イーサリアムの取引手数料は2つの部分から成ります。1つは焼却されてETHの総供給量を減らすベースフィー、もう1つは早く承認してもらうためにバリデーターへ渡す少額のチップであるプライオリティフィーです。たとえば友人に1 ETHを送ると、残高は1.0023 ETH減ることがあります。受取人が1 ETHを受け取り、残りがネットワーク手数料とバリデーターへの報酬に充てられるためです。
トロンのネットワーク手数料
トロンのブロックチェーンは、速くて低コストな取引のために作られています。手数料はネイティブトークンのTRXで支払われ、EnergyとBandwidthという2つのネットワークリソースによって決まります。ウォレット間でTRXを送るような通常の取引はBandwidthを使い、これは毎日無料でユーザーに配分されます。TRC20規格のUSDTを頻繁に送るなら、トロンをステーキングして、取引の支払いに使われるEnergyを得ることで、ネットワーク手数料をほぼゼロまで下げられます。
ソラナブロックチェーンのネットワーク手数料
イーサリアムのような競合ブロックチェーンと比べて、ソラナは取引をはるかに速く処理し、手数料も大幅に低く抑えています。ソラナでは手数料がネイティブトークンのSOLで支払われ、仮想通貨業界でも最も低い水準にとどまっています。1取引あたり約0.000005 SOL(およそ0.001ドル)です。また、一部のバリデーターが内部の「ホワイトリスト」、つまり取引が優先的に処理される検証済みノードの一覧を使っているという未確認の情報も、コミュニティ内にはあります。これはネットワークの過負荷を防ぐスパム対策と見られています。
さまざまなネットワークを見てくると、取引の速さと費用が選んだ手数料に左右されることがはっきりします。では、なぜそれがそれほど重要なのでしょうか?
ブロックチェーンでネットワーク手数料が重要な理由
ネットワーク手数料は、仮想通貨を送るための単なる費用ではありません。取引がどれだけ速く処理されるかを決める仕組みです。手数料が高いほど承認は早くなり、トレードではそれが利益と損失を分けることもあります。素早く動けば利益になり、遅れれば機会を逃します。
同じことがNFTのミントでも起こります。限られた数のトークンを、何千人ものユーザーが奪い合うためです。たとえば2021年のDoodlesコレクション(10,000点のNFT)のローンチでは、成功した取引の平均手数料が4 ETHに達しました。多くのユーザーが、自分の取引を先に承認させるために手数料を手動で数倍(2〜10倍)に引き上げました。
とはいえ、いつも多く払う必要はありません。自分のアドレス間でBTCを移すだけの場合や、急ぎでない送金なら、手数料を下げて後から承認されるのを待てば十分です。安全で、費用の面でも無駄がありません。
人気のNFTコレクション:ミントでは速さと手数料が勝負を決め、多く払った人が先にNFTを手に入れます。出典:opensea.io
Gem Wallet:ネットワーク手数料を柔軟に設定できるウォレット
Gem Walletは、取引にかかる費用を完全に、安全に、そして透明にコントロールできるセルフカストディウォレットです。ウォレット自体が独自の手数料を取ることはなく、費用はすべてブロックチェーンのネットワークによって決まり、そのネットワークのネイティブトークンで支払われます。だからこそ、ネットワーク手数料に充てるBTC、ETH、BNBなどのトークンを、常に少しだけ残高に入れておく必要があります。送金や仮想通貨のスワップを行うときは、費用の安さと承認の速さのどちらを優先するかに応じて、Slow、Normal、Fastから自分に合った手数料を選べます。
手数料を低く設定しすぎると、取引がネットワーク内で滞留し、処理に数日、場合によっては数か月かかることがあります。その場合は、サポートチームまでお問い合わせください。
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