セルフカストディウォレットとは?仕組みを解説

セルフカストディウォレットとは?仕組みを解説

セルフカストディウォレットとは、秘密鍵を自分だけが保有する仮想通貨ウォレットです。取引所も銀行も企業も、資金を凍結したり、ブロックしたり、失ったりすることはできません。2022年11月にFTXが破綻したとき、顧客が引き出せなくなった資産は約80億ドルに上りました。セルフカストディは、こうした単一障害点をなくします。

重要なポイント

  • 鍵を持つのは自分:セルフカストディウォレットは秘密鍵を自分の端末に保管します。指針となるのは「自分の鍵でなければ、自分のコインではない」という言葉です。
  • 第三者リスクがない:取引所が出金を停止しても、破産しても、セルフカストディで保有している資金は影響を受けません。
  • バックアップは自分だけ:シードフレーズをなくすと、どのサポート窓口もアクセスを復元できません。これが完全な管理権と引き換えのトレードオフです。

セルフカストディウォレットとは?

セルフカストディウォレットとは、ブロックチェーン上の取引を承認する秘密鍵を、たった1人、つまり自分だけが管理できる仮想通貨ウォレットです。ウォレット自体がコインを「保管」しているわけではなく、コインがあるのはブロックチェーン上です。ウォレットが保管しているのは秘密鍵、つまり所有権を証明し、すべての送金に署名する秘密の情報です。その鍵を握る者が資金を握ることになります。仮想通貨コミュニティが「自分の鍵でなければ、自分のコインではない」という言葉を繰り返すのは、このためです。

これは、中央集権型の取引所や企業が利用者に代わって鍵を保管し、出金に応じてくれると信頼するしかないカストディアルウォレットとは正反対です。

カストディアルウォレットとセルフカストディウォレット:鍵を握るのは誰か?

では、この2つは実際に何が違うのでしょうか。1つの問いで決着がつきます。もし提供元が明日消えたとして、それでも仮想通貨を動かせるでしょうか。カストディアルウォレットの答えは「いいえ」、セルフカストディの答えは「はい」です。

項目カストディアルウォレットセルフカストディウォレット
秘密鍵を握るのは誰か取引所または企業自分(自分の端末内)
実際に所有しているもの提供元に対する請求権(借用証書)オンチェーンの資産そのもの
口座凍結の可能性ありなし
本人確認(KYC)通常は必須不要
提供元が破綻した場合のリスク資金を失う可能性影響なし
DeFiやDAppへのアクセス提供元が用意した範囲に限定WalletConnect経由で直接
アクセスを失った場合の復旧提供元がログインを再設定シードフレーズのみ

カストディアル側の列にあるリスクは、机上の話ではありません。Mt. Goxは、2014年に74万BTCが消失する前、ビットコインの全取引のおよそ70%を扱っていました。FTXは2022年の破産前、700万人を超える顧客から約200億ドルの預かり資産を保有していました。いずれの場合も、自分で鍵を持っていた利用者が被害を受けることはありませんでした。

鍵の管理、口座凍結、KYC、復旧の観点で比較したカストディアルウォレットとセルフカストディウォレット カストディアルウォレットとセルフカストディウォレットの比較。出典:Gem Wallet

セルフカストディウォレットの仕組みとは?

セルフカストディウォレットは、連携して働く3つの暗号技術の要素で成り立っています。

  1. 秘密鍵:取引に署名し、資金の所有者であることを証明する秘密の数値です。端末の外に出る必要は一切ありません。
  2. 公開アドレス:秘密鍵から導き出されるもので、仮想通貨を受け取るために共有する情報です。公開しても安全です。
  3. シードフレーズ:BIP-39規格に基づいて生成される12〜24個の単語のリストで、ウォレット内のすべての鍵をバックアップします。シードフレーズを知っている人は誰でもウォレットを復元できるため、オフラインで人目に触れないように保管しなければなりません。

仮想通貨を送るとき、ウォレットは秘密鍵を使って端末内で取引に署名し、それをブロックチェーンにブロードキャストします。鍵そのものが送信されることはありません。スマートフォンを買い替えても、シードフレーズがあれば数分でアクセスを復元できます。このフレーズがマスターバックアップである以上、シードフレーズを安全に保管する方法を身につけることが、セルフカストディで最も重要な習慣になります。

ホットとコールドのセルフカストディウォレット:どちらを使うべき?

セルフカストディで問われるのは鍵を誰が持つかであり、鍵がどの端末にあるかではありません。主な形式は2つです。

  • ホットウォレット:インターネットに接続されたソフトウェアアプリで、モバイル版やブラウザ版があり、日常的な送金、スワップ、ステーキングのために作られています。
  • コールドウォレット:鍵をオフラインで保管するハードウェア機器で、大きな金額を長期保有する場合に好まれます。

コールドウォレットは購入費用がかかり、日常の利用には向きません。すべての取引を接続した機器で承認する必要があるため、USDTでさっと支払ったり、狙ったタイミングでBTCを買ったりできないからです。仮想通貨を毎日、便利かつ安全に使えるようにしてくれるのが、まさにセルフカストディホットウォレットです。どちらが適しているかは、取引の頻度と保有額のバランスで決まります。詳しくはホットウォレットとコールドウォレットで解説しています。

セルフカストディに伴う責任とは?

完全な管理権は、完全な責任を意味します。とはいえ、対応すべきことは複雑ではなく、数も限られています。

  • シードフレーズの紛失:パスワードの再設定もサポート窓口もありません。フレーズを失うことは、通常、資金を永久に失うことを意味します。
  • フィッシングと偽アプリ:詐欺師はウォレットを装い、シードフレーズを入力させようとします。正規のウォレットがシードフレーズを尋ねることは決してありません。
  • 取り消せない取引:ブロックチェーンの送金は取り消せないため、アドレスを間違えればそれで終わりです。

シードフレーズをオフラインでバックアップし、コードを検証できるウォレットを選べば、これらのリスクは小さくできます。完全なオープンソースのウォレットなら、隠されたバックドアがないことを誰でも確認できます。コードの透明性が本格的なセルフカストディの標準とされているのは、このためです。

仮想通貨の安全性とプライバシーを守るには?

鍵を握っているのは自分です。次のステップは、その鍵を安全に守ることです。仮想通貨資産のセキュリティとプライバシー、そしてGem Walletがそれをどう守っているかについて、詳しくはGem Walletのセキュリティ →をご覧ください。

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App Store App Storeでの評価は4.9★です。 | Google Play Google Playでの評価は4.8★です。
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よくある質問

できません。Gem Walletは秘密鍵を利用者の端末に保管するため、Gem Walletを含めて誰も資金を凍結、移動、ブロックすることはできません。
どの企業も復元できないため、資金には二度とアクセスできなくなります。だからこそGem Walletはリカバリーフレーズを一度だけ表示し、オフラインでバックアップするようお願いしています。
できます。Gem Walletなら、鍵を完全に自分で管理したまま、クレジットカードでの購入と100以上のブロックチェーンをまたぐスワップが行えます。
FTXの破綻のような第三者の破綻リスクはなくなりますが、その代わりに鍵を守る責任がすべて自分に移ります。