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Hyperliquidの原油は2つの無期限先物として取引されています。xyz:CLはWTIに、xyz:BRENTOILはBrentに連動し、どちらもUSDCを証拠金に最大20倍のレバレッジをかけて、週末も含め24時間取引できます。口座への入金はArbitrum上のUSDCで行うため、仮想通貨トレーダーならブローカーも銀行振込も使わずに、ビットコインから原油へ数分で移れます。原油は私のメインの市場ではありませんが、2026年には無視できない市場になりました。
重要なポイント
- 2026年は原油の値動きが激しい年で、2027年もそうなりそう:2026年、HyperliquidのWTI無期限先物は1月の55.81ドルから3月の118ドルまで動きました。私の計算では2倍を超える値幅です。3月だけでBrentは約57%上昇し、LSEGのデータでは1988年以来最大の月間上昇率となりました。2027年も原油はニュース次第で動く相場が続くと私は見ているので、注目しておく価値があります。
- 週末には価格バンドがある:trade.xyzのドキュメントによると、CMEとICEが閉まっている間も原油の無期限先物は取引できますが、価格は1段階につき金曜日の終値から5%しか動けず、リセットは最大2回です。先物市場が再開するまでの変動幅は、最大でも約+16%または-14%です。
- Gem Walletで原油を取引する:原油を含むHyperliquidの無期限先物は、Gem Walletで直接取引できます。コードGEMWALLETでGem Walletのクラブに参加すると、取引手数料の割引を受けられます。
2026年に私が原油の取引を始めた理由
原油の取引を始めたのは、2026年2月、仮想通貨が動かない中で原油が動いていたからです。中東では緊張が高まっていて、2月20日頃、私は原油が上がるとメモに書きました。Reutersによると、その直前の2月19日にBrentは6カ月ぶりの高値となる71.66ドルを付けていました。
問題は、どうやって原油を取引するかでした。私の資金は仮想通貨にあり、ほとんどの仮想通貨取引所には原油がまったくありませんでした。昔ながらの方法は、ブローカーを通してNYMEXやICEで原油先物を取引することですが、それには口座開設、本人確認、銀行振込が必要で、最初の取引まで何日もかかります。その頃には、私が見ていた値動きは終わっているでしょう。
そこで見つけたのが、Hyperliquidの原油市場です。もともとHyperliquidで仮想通貨の無期限先物を取引していたので、USDCを入金し、その日のうちにポジションを開きました。その後の数週間で、2つの市場の差ははっきりと表れました。
2026年2月20日から3月8日までにWTI無期限先物は61%上昇し、3月9日には118ドルを付けた後、87.76ドルで引けました。出典:Hyperliquidのデータ、Gem Wallet
私の計算では、66.60ドルから107.23ドルへの上昇は17日間で+61%です。同じ期間にビットコインは68,020ドルから65,971ドルへと-3%でした。仮想通貨トレーダーにとっては、これがすべてを物語っています。値動きがあったのは原油だったのです。
Hyperliquidで原油を買えるのか?
Hyperliquidで原油そのものを買うことはできず、取引するのは原油の無期限先物です。これは原油価格に連動し、ロングにもショートにもでき、満期のない契約です。原油市場を上場しているのはtrade[XYZ]で、HIP-3という、外部のチームがHyperliquid上に独自の無期限先物市場をデプロイできるHyperliquidの規格に基づいています。
無期限先物(パープス)とは、満期日なしで資産の価格に連動する契約です。取引するのは価格であって、資産そのものではありません。
trade.xyzのドキュメントによると、原油の無期限先物の価格は実際の先物から取られています。xyz:CLはCMEのWTI先物、xyz:BRENTOILはICEのBrent先物が基準で、第5〜第10営業日にかけて翌月の限月にロールされます。
| 項目 | xyz:CL | xyz:BRENTOIL |
|---|---|---|
| 連動先 | WTI原油、CMEの先物 | Brent原油、ICEの先物 |
| Hyperliquidでの取引開始 | 2026年1月 | 2026年3月 |
| 証拠金 | USDC | USDC |
| 最大レバレッジ | 20倍 | 20倍 |
| 価格(2026年10月26日) | 101.31ドル | 110.33ドル |
| 24時間取引高(2026年10月26日) | 2億2,660万ドル | 1億6,740万ドル |
出典:Hyperliquid API、2026年10月26日。「取引開始」はAPI上で最初に取引があった日です。
HIP-3ではほかのチームもUSDHやUSDT0を証拠金とする原油市場を上場していましたが、Hyperliquid APIによると、2026年10月までにそれらの市場は上場廃止になりました。以下は、すべてtrade[XYZ]の2つの市場についての話です。金、銀、株式など、HIP-3が原油以外に開いている市場については、別の記事で扱うべきテーマです。
原油のニュースが仮想通貨のニュースより読みやすい理由
原油は、私が取引しているどのコインよりも素直に需要と供給に従います。市場に出回る原油が減れば価格は上がり、増えれば下がります。パイプラインが止まる、海峡が封鎖される、OPEC+が減産する。こうしたニュースなら、見出しを読むだけで方向がわかります。
仮想通貨のニュースは、こうはいきません。Decryptによると、2024年2月にBinanceがMoneroの上場廃止を発表すると、XMRはその日に約36%下落しました。ところが2026年1月14日には、Krakenで799.89ドルの史上最高値を付け、2024年11月の安値の5.7倍になっています。ZcashはOKXで2024年1月に上場廃止となりましたが、その後Krakenで2025年2月の26.30ドルから2026年9月の1,695ドルまで上がりました。私の計算では64倍です。悪いニュースの後に急騰する。それが仮想通貨です。
だからといって、原油の取引が簡単なわけではありません。値動きの理屈が見えるということであり、2026〜2027年の原油はニュースで動く銘柄です。まず見出しが出て、数分のうちに価格が追いかけます。
BrentとWTIの違い:どちらの原油を取引するか
BrentとWTIはどちらも原油の指標で、世界のニュースは両方を動かします。違うのは、どこで産出され、誰が使っているかです。
| WTI | Brent | |
|---|---|---|
| 概要 | 米国産の軽質・低硫黄原油 | 北海産の原油、世界の指標 |
| 先物の取引所 | NYMEX(CME Group) | ICE Futures Europe |
| 受渡地点 | オクラホマ州クッシング | 北海、海上輸送 |
| 価格の基準となる世界の原油の割合 | 米国市場 | 約3分の2〜4分の3 |
| 先物の取引時間 | 日曜午後6時〜金曜午後5時(米東部時間) | 日曜午後8時〜金曜午後6時(米東部時間) |
| Hyperliquidでの銘柄 | xyz:CL | xyz:BRENTOIL |
出典:CME Group、ICE、2026年10月。
私はBrentのほうが好きです。世界の原油のほとんどはBrentを基準に価格が決まっていて、ICEはその割合を最大80%としています。そのためBrentのほうが世界の供給をよく反映しており、私にとっては2つのうちより信頼できる指標です。
両者の価格差は、それ自体が取引のシグナルになります。BrentはふだんWTIより数ドル高く、Reutersの終値では2026年2月27日の差は5.46ドルでした。Reutersによると、3月18日にはこのスプレッドが12.05ドルと11年ぶりの大きさに広がり、2026年10月26日のHyperliquidでは9.02ドルでした。供給の問題が米国の外で起きると、Brentのほうが大きく反応します。
原油を24時間365日取引する:週末に起きること
Hyperliquidの原油無期限先物は24時間365日取引でき、私がそこで原油を取引する一番の理由もこれです。CMEとICEは週末に閉まりますが、ニュースは止まりません。ドナルド・トランプ氏は、米国市場が閉まっている週末に発言することがよくあります。
2026年4月12日(日)、トランプ氏はホルムズ海峡の海上封鎖を命じました。従来の市場は閉まっていましたが、CoinDeskによると、Hyperliquidではxyz:CLが7%上昇して96.40ドルとなり、取引高は15.3億ドルに達しました。先物トレーダーは日曜日の夕方まで待つしかありませんでしたが、Hyperliquidのトレーダーは動くことができました。
ただし、週末に初めて取引する前に知っておくべき注意点があります。
- 価格バンド:trade.xyzのドキュメントによると、先物市場が閉まっている間、原油の無期限先物は金曜日の終値から5%しか動けません。価格がバンドの90%に達すると基準値がリセットされ、リセットは方向ごとに最大2回までなので、週末の変動幅は最大で約+16%または-14%です。
- 日曜日の夕方のギャップ:CMEが再開すると、無期限先物の価格は実際の先物価格まで一気に動きます。3月7日〜8日の週末、xyz:CLはバンドの上限近くの約95ドルで推移していましたが、日曜日の取引再開後には111.53ドルまで上がり、3月9日の早い時間には118ドルを付けました(Hyperliquidのデータ)。
- 清算は再開まで持ち越される:清算価格がバンドの外にあるポジションは週末の間は清算されませんが、再開時に価格が一気にその水準を超えることがあります。
つまり、週末にはニュースにいち早く反応できますが、週末の値動きがすべて価格に反映されるのは先物市場が開いてからです。
レバレッジ、ストップロス、クジラのポジション
Hyperliquidの原油無期限先物では、仮想通貨の無期限先物と同じツールが使えます。最大20倍のレバレッジ、すべてのポジションに設定できるストップロスとテイクプロフィット、分離マージンとクロスマージンです。すべてのポジションはオンチェーンにあるため、原油でほかのプレイヤーがどうポジションを取っているかも確認できます。
私はそれをシグナルではなく、背景情報として使っています。原油の大口ポジションをまねするのが仮想通貨のクジラをまねするのと同じくらい危険な理由は、Hyperliquidのクジラトラッカー:クジラのコピーが危険な理由で解説しています。私がストップをどこに置くか、そしてストップが決して正確ではない理由は、仮想通貨のストップロス(損切り)とテイクプロフィット(利確):私の実際の使い方にまとめています。
原油取引のリスク
原油は仮想通貨より読みやすいとはいえ、安全なわけではありません。私が常に意識しているリスクは次のとおりです。
- 誰も織り込んでいないショック:2026年1月3日(土)、米軍はベネズエラでニコラス・マドゥロ氏を拘束しました。ベネズエラは約3,030億バレルの確認埋蔵量を持つ国です。それでも原油はほとんど動かず、RTHKによると、翌週のBrentは0.2%安の60.62ドルで始まりました。大事件に見える見出しが何も起こさないこともあれば、目立たないニュースが価格を10%動かすこともあります。
- ストップは滑る:2026年3月9日、xyz:CLは118ドルを付けた後、87.76ドルでその日を終えました。私の計算では、1日のうちに高値から25.6%の下落です。この値幅の中に置いたストップは、設定した価格ではなく、そのときの市場価格で約定します。
- 1本のニュースで相場が反転する:Decryptによると、2026年4月7日に停戦が発表された後、BrentとWTIの無期限先物でHyperliquidのトレーダー3,000人近くが清算され、24時間で清算されたポジションは約7,970万ドルに上りました。
- インサイダーが有利な市場:生産者や国家、大手ファンドは、供給に関する決定をニュースより先に知っています。全体像をより早く見ている相手と取引することになります。
- 長期的なトレンド:技術と法律は需要を変えます。EU規則2023/851により、2035年以降にEUで販売されるすべての新車はCO2排出ゼロでなければならず、事実上、EUではガソリン車とディーゼル車の新車販売が終わります。
原油でのリスク管理は、残高で行っています。1本のニュースで価格が急変することがあり、レバレッジがかかっていれば、私が反応する前にその資金がなくなる可能性もあるので、入金するのは失ってもよい金額だけです。レバレッジはこのリスクをさらに大きくします。だからこそ初心者は分離マージンから始めるべきで、その理由は初心者がHyperliquidのパープス取引で犯しがちなミスTOP5と回避方法で解説しています。
Gem WalletでHyperliquidの原油を取引する方法
Gem Walletなら、原油を含むHyperliquidの無期限先物をアプリ内で直接取引でき、鍵はスマートフォンの中に置いたままです。必要なのは数回のタップだけです。
PreferencesでPerpetualsをオンにし、メイン画面からTrade Perpetualsを開いて、BRENTOILかCLを選びます。出典:Gem Walletアプリ
- 無期限先物をオンにする:Gem WalletでSettings > Preferencesを開き、Perpetualsを有効にします。スイッチの下では、デフォルトのレバレッジ、マージンモード、テイクプロフィット、ストップロスを設定できます。
- 無期限先物の画面を開く:メイン画面にTrade Perpetualsが表示されます。
- Arbitrum上のUSDCで入金する:Depositをタップし、Arbitrum上のUSDCをHyperliquidの残高に送ります。初回の入金ではネットワーク手数料としてArbitrum上のETHが少し必要ですが、その後の取引では必要ありません。
- 原油の市場を選ぶ:BrentはBRENTOIL、WTIはCLとして表示されています。LongかShortをタップし、レバレッジ、ストップロス、テイクプロフィットを設定します。
Hyperliquidを初めて使うなら、まずはHyperliquid取引プラットフォーム初心者ガイドと無期限先物ウォレットのページから始めてください。
免責事項: この記事は情報提供と教育のみを目的としており、金融・投資の助言ではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、投資した資金をすべて失う可能性があります。ご自身で調べたうえで、自己責任で判断してください。
