Gem Wallet vs MetaMask(2026年):ネットワーク、手数料、セキュリティ、機能を比較

Gem Wallet vs MetaMask(2026年):ネットワーク、手数料、セキュリティ、機能を比較

Gem WalletとMetaMaskは、どちらもノンカストディアルウォレットです。秘密鍵は自分で保有し、誰にも資金を凍結されることはなく、アカウント登録も必要ありません。違いは成り立ちにあります。MetaMaskは2016年にイーサリアムのブラウザウォレットとして始まり、のちにほかのネットワークへと広がりました。一方のGem Walletは、最初から100以上のブロックチェーン向けに作られたモバイルウォレットで、コードはオープンソース、スワップ手数料も低く抑えられています。さらにGem WalletはMetaMaskをそのまま置き換えられるウォレットでもあります。どちらも標準的な12単語のシードフレーズ(BIP-39)を使うため、1つのシードフレーズでどちらのアプリからも同じウォレットを開けます。

Gem Wallet vs MetaMask:勝者はGem Wallet 🏆

スマートフォンで仮想通貨を管理する多くの人にとって、勝者はGem Walletです。ビットコイン、トロン、ジーキャッシュ、TONを含む100以上のブロックチェーンにネイティブ対応し、スワップ手数料はMetaMaskの0.875%に対して0.5%、コードはGPL-3.0のオープンソースで、アプリは2026年にCure53とCertiKの監査を受けています。デスクトップのブラウザでウォレットを使いたいなら、MetaMaskが勝ちます。ハードウェアウォレットで署名したい場合も同様です。MetaMaskには5つのブラウザ向けの拡張機能があり、12機種のハードウェアウォレットに対応しています。

重要なポイント

  • ネットワーク:Gem WalletはEVM・非EVMを問わず100以上のブロックチェーンにネイティブ対応しています。MetaMaskはEVMネットワークに加えてビットコイン、ソラナ、トロン、ステラに対応し、コスモスやカルダノなどほかのネットワークはSnapsで追加します。
  • 手数料:Gem Walletのスワップ手数料は0.5%、MetaMaskはスワップとブリッジに0.875%です。
  • プラットフォーム:Gem WalletはiOSとAndroid向けのモバイルウォレットです。MetaMaskにはブラウザ拡張機能とモバイルアプリがあります。

Gem Wallet vs MetaMask:概要

どちらのウォレットも無料でダウンロードでき、12単語のシードフレーズで1分ほどでウォレットを作成できます。仮想通貨のスワップや売買、ステーキング、Hyperliquidでの無期限先物取引、DAppへの接続にも対応しています。違いは、ネイティブ対応しているネットワークの数、手数料、コードのライセンス、そして使えるデバイスです。

機能Gem WalletMetaMask
種類ノンカストディアル、モバイルノンカストディアル、ブラウザ拡張機能とモバイル
価格無料無料
対応プラットフォームiOS、Android(Google Play、APK)Chrome、Firefox、Brave、Edge、Opera/iOS、Android/Web
ネットワーク100以上のブロックチェーンにネイティブ対応(EVM・非EVM)EVMネットワーク、ビットコイン、ソラナ、トロン、ステラ(ほかはSnaps経由)
コードのライセンスオープンソース:GPL-3.0ソースアベイラブル:非商用(拡張機能)、閲覧と研究のみ(モバイル)
シードフレーズ12単語12単語
登録メールアドレス、電話番号、KYCすべて不要KYC不要(Google、Apple、Telegramでのログインも任意で可能)
スワップ手数料0.5%0.875%
クロスチェーンスワップ対応(プロバイダー名を表示し、選択も可能)対応(Swaps内でブリッジ、取得元は非公開)
仮想通貨の売買対応(オンランプ・オフランプのプロバイダー経由)対応(地域ごとのプロバイダー経由)
ステーキングETH、SOL、TRX、TON、BNB、ATOM、SUIなどETH(プール、バリデーター、リキッド)、SOL、TRX
無期限先物Hyperliquidの無期限先物(原油市場を含む)Hyperliquidの無期限先物(米国、英国、オンタリオ州、ベルギーでは利用不可)
無期限先物の手数料最大でテイカー0.09%、メイカー0.06%テイカー0.1432%、メイカー0.1144%
ハードウェアウォレット未対応(ロードマップに掲載)拡張機能で12機種、モバイルで3機種
セキュリティ監査ウォレット本体をCure53(2026年10月)とCertiK(2026年4月)が監査ライブラリ、Snaps、コントラクトに関するレポート(2020〜2025年)
ストア評価Google Play 4.5(レビュー4,300件)、App Store(米国)4.5(評価361件)Google Play 4.5(レビュー49万件)、App Store(米国)4.7(評価7.6万件)
ユーザー数100万人以上数千万人、ダウンロード数1億回以上
Google Playのダウンロード数10万以上1,000万以上

2026年10月27日に両ウォレットの公式ページで確認。各セクションに出典へのリンクを掲載しています。

MetaMaskの代替としてのGem Wallet:1つのシードフレーズで両方を使う

Gem WalletとMetaMaskが互いに置き換えられるのは、どちらも同じ標準に従っているからです。すべてのアドレスは12単語のシードフレーズ(BIP-39)から生成されます。シードフレーズは特定のアプリに結びついていないため、同じウォレットをGem WalletでもMetaMaskでも、また両方で同時に開くことができ、どちら向きの乗り換えも1分ほどで済みます。

  • MetaMaskからGem Walletへ:MetaMaskでSettings > Security and Privacy > Reveal Secret Recovery Phraseを開き、Gem WalletでImport an Existing Wallet > Multi-Coinをタップしてフレーズを貼り付けます。詳しい手順はMetaMaskウォレットをGem Walletにインポートする方法で解説しています。
  • Gem WalletからMetaMaskへ:Gem Walletの設定でウォレットのシードフレーズを表示し、MetaMaskでウォレットを追加するときにインポートします。
  • EVMアドレスは共通:イーサリアム、Base、BNB ChainなどのEVMネットワークでは、メインアカウントのアドレスがどちらのウォレットでも同じなので、トークンやNFTはそのまま表示されます。
  • MetaMaskで複数のアカウントを使っている場合:MetaMaskは1つのシードフレーズからAccount 1、Account 2と複数のアカウントを作成します。一方Gem Walletでは、1つのシードフレーズが1つのウォレットに対応し、ネットワークごとにアドレスは1つです。シードフレーズでGem Walletに移せるのはAccount 1です。Account 2以降を移すには、MetaMaskでそのアカウントの秘密鍵をエクスポートし、Gem Walletに別のウォレットとしてインポートします。秘密鍵によるインポートはEVMネットワーク、ソラナ、トロンをはじめ多くのネットワークで使えますが、ビットコインには対応していません。
  • 片方のウォレットだけが対応しているネットワーク:XRP、ドージコイン、カルダノ、Sui、TON、ジーキャッシュなどのネットワークは、Gem Walletならネイティブに表示されます。MetaMaskではSnaps経由でしか表示されないか、まったく表示されません。

Google、Apple、TelegramでMetaMaskに登録した場合は、先にMetaMaskでSecret Recovery Phraseを表示しておいてください。インポートにはフレーズそのものが必要です。

2025〜2026年の変化

この2年で両ウォレットとも急速に進化しました。MetaMaskが非EVMネットワークに対応したことで、以前からあった差の一部は縮まっています。

  • MetaMaskがソラナ、ビットコイン、トロンに対応:2025年7月にソラナ、2025年12月にビットコイン、2026年1月にトロンが追加され、いずれもネイティブ対応です。
  • MetaMask PerpsとRewards:MetaMaskは2025年10月、Hyperliquidを基盤とする無期限先物とポイントプログラムを開始し、独自トークンの計画も認めました。
  • MetaMask Cardとトークン化株式:2026年2月にMetaMask Cardが米国全土で利用可能になり、米国外の対象となるモバイルユーザーは200銘柄以上のトークン化された米国株とETFにアクセスできるようになりました。
  • Consensysが2社に分割:2026年9月9日、ConsensysはMetaMaskに社名を変更し、インフラ事業はConsensysの名を引き継ぐ新会社に移すと発表しました。
  • Gem Walletの無期限先物:Gem Walletは2026年6月にHyperliquidでの無期限先物取引を開始し、その後、原油などのHIP-3市場も追加しました。
  • Gem Walletの監査と詐欺対策:Gem Walletは2026年4月にCertiK、2026年10月にCure53の監査を受けました。10月にはさらに、すべてのトランザクションの前にHashDitとGoPlusのチェックが入るようになりました。

こうした新機能の背景には、設計思想の違いがあります。MetaMaskはイーサリアムのウォレットとして作られ、2025〜2026年にはほかのネットワークを求めるユーザーの声に追いつこうと、その設計の上にネットワークを追加しています。ビットコインへの対応は今のところネイティブSegWitアドレスだけで、Taprootは予定段階です。コスモス、カルダノ、XRPなどのネットワークは、今もサードパーティの開発者が作るプラグイン、Snapsを通じて動いています。Gem Walletは最初からマルチチェーンとして設計されました。1つのRustコアが両方のアプリのすべてのネットワークを支えているため、ビットコイン、トロン、TON、コスモスもイーサリアムと同じように動きます。主要な機能は今やどちらのウォレットにもそろっていますが、多数のチェーンを前提に作られたウォレットは、1つのチェーンから広がったウォレットよりも自然にそれらを扱えます。結局のところ、選ぶ決め手はネットワークの対応範囲、手数料、コードのライセンス、プラットフォームです。

対応ネットワークと資産

実際に使ううえで最も大きな違いは、対応ネットワークです。ネットワークにネイティブ対応しているウォレットなら、追加機能なしで残高の表示、送金、受け取り、スワップができます。プラグインが必要なウォレットでは、手順がひとつ増え、第三者も関わることになります。

Gem WalletとMetaMaskの対応ネットワーク:Gem Walletは100以上のブロックチェーンにネイティブ対応、MetaMaskはEVMネットワーク、ビットコイン、ソラナ、トロン、ステラに対応し、ほかはSnapsで追加 Gem Walletはビットコイン、トロン、TON、ジーキャッシュ、コスモスなどの非EVMネットワークにネイティブ対応しています。MetaMaskでは、その一部にサードパーティのSnapsが必要です。出典:Gem Wallet、MetaMaskサポートセンター(2026年10月27日確認)、Gem Wallet

Gem Walletの対応ネットワーク

  • 100以上のブロックチェーンにネイティブ対応:イーサリアムに加えてBase、Arbitrum、BNB Chain、ポリゴンなどのEVMネットワーク、さらにビットコイン、トロン、ジーキャッシュ、TON、ソラナ、XRP、カルダノ、ポルカドット、NEAR、ステラ、コスモス、Aptos、Sui、ドージコイン、ライトコインなどの非EVMネットワークに対応しています。
  • すべてを1つのシードフレーズで:12単語のフレーズ1つで、対応するすべてのネットワークのアドレスが作られます。
  • 1つのアプリでウォレットを無制限に作成:貯蓄用、トレード用、特定のポジション用など、ウォレットを分けて管理できます。
  • カスタムトークンとカスタムノード:コントラクトアドレスを指定すればどんなトークンでも追加でき、イーサリアムなど対応ネットワークでは自分のノード(RPC)にも接続できます。ただし、新しいネットワーク自体を追加するのはユーザーではなくGem Walletチームです。

MetaMaskの対応ネットワーク

  • EVMが中心:MetaMaskサポートセンターによると、MetaMaskはすべてのEVMネットワークに対応しています。あらかじめ有効になっているネットワークのほか、ほかのEVMチェーンもカスタムRPCで追加できます。
  • ネイティブ対応の非EVMネットワーク:ビットコイン、ソラナ、トロン、ステラにネイティブ対応しています。サポートセンターに記載されている対応ネットワークは19ですが、自社のマーケティングでは700以上のネットワークに対応するとうたっています。
  • それ以外はSnapsで:コスモス、ポルカドット、カルダノ、NEAR、XRP、Starknetは、サードパーティの開発者が作るプラグイン、Snapsを通じて利用します。

ETHと一緒にXRP、ドージコイン、カルダノ、Sui、TON、ジーキャッシュを保有しているなら、Gem Walletならプラグインなしで1つのアプリにまとめられます。EVMネットワークだけを使うなら、どちらのウォレットでも十分です。

対応プラットフォームとセットアップ

MetaMaskはブラウザの中で使うウォレットです。MetaMaskによると、拡張機能はChrome、Firefox、Brave、Edge、Operaで動作し、iOSとAndroid向けのアプリやWeb版も提供されています。Gem Walletはモバイル専用のウォレットで、iOS版はApp Storeから、Android版はGoogle PlayまたはAPKで入手できます。ブラウザ拡張機能やデスクトップアプリはなく、WebのDAppにはQRコードを読み取ってWalletConnectで接続します。

セットアップの流れはほぼ同じです。

  • シードフレーズ:どちらも12単語のシードフレーズを作成します。
  • KYC不要:どちらもウォレットを使うのに本人確認は求めません。カードでの購入では、プロバイダーが独自に確認を行います。
  • 登録:Gem Walletはメールアドレスも電話番号も一切不要です。MetaMaskには、Google、Apple、Telegramでの任意のログインもあり、その場合はシードフレーズの暗号化バックアップがオンラインに保存されます。
  • 乗り換え:同じシードフレーズがどちらのウォレットでも使えるため、どちら向きにも乗り換えられ、両方を使い続けることもできます。

仮想通貨の操作をほとんどデスクトップのブラウザで行うならMetaMaskが向いています。スマートフォンで行うなら、Gem Walletはまさにそのために作られています。

手数料:スワップ、ブリッジ、ネットワーク手数料

ネットワーク手数料はどちらのウォレットでもブロックチェーンに支払われるもので、同じトランザクションなら金額も同じです。違いが出るのは、その上に乗るウォレット独自の手数料です。

Gem WalletとMetaMaskの手数料:1,000ドルのスワップで5.00ドル対8.75ドル、1年で260ドル対455ドル、無期限先物の手数料は最大でテイカー0.09%対0.1432% 1,000ドルのスワップでは、Gem Walletの手数料は5.00ドル、MetaMaskは8.75ドルです。Hyperliquidの無期限先物でも、Gem Walletの合計手数料のほうが低くなります。出典:Gem Walletのドキュメント、MetaMaskのSwapsおよびPerpsのガイド、Hyperliquidの手数料体系(2026年10月27日確認)、Gem Wallet

  • Gem Walletのスワップ手数料:同一チェーン内でもクロスチェーンでも、スワップ額の0.5%です。
  • MetaMaskのスワップ手数料:スワップ額の0.875%です。MetaMask Swapsのガイドによると、ブリッジも現在はMetaMask Swaps経由で行われ、同じ手数料がかかります。
  • 見積もり:Gem Walletはスワッププロバイダー各社の見積もりを比較し、確定前に合計額を表示します。
  • ネットワーク手数料の速度:Gem Walletでは、トランザクションの処理速度を選べるため、支払うネットワーク手数料も調整できます。

手数料の例:1,000ドルのスワップにかかるウォレットの手数料は、Gem Walletで5.00ドル(0.5%)、MetaMaskで8.75ドル(0.875%)です(ネットワーク手数料は含みません)。毎週1,000ドルを1年間スワップすると260ドル対455ドルとなり、Gem Walletなら195ドル節約できます。

頻繁に、あるいは大きな金額をスワップする人にとっては、手数料が低いGem Walletのほうが取引コストを抑えられます。

スワップと仮想通貨の売買

Gem Walletは、名前が明示されたプロバイダーを通じてスワップを行います。Uniswap、PancakeSwap、Jupiter、Orca、STON.fiなどの分散型取引所や、THORChain、Chainflip、Across、Relayなどのクロスチェーンプロトコルです。非EVMネットワークにネイティブ対応しているため、BTC、TRX、TON、ZECなどの資産も、同じネットワーク内やネットワーク間で直接スワップできます。また、Gem Walletは各見積もりの出どころも表示します。初期設定では受け取り額が最も多くなる見積もりが選ばれ、スワップの詳細にある「Provider」の行にプロバイダー名が表示されます。そこをタップすると、各プロバイダーで受け取れる金額の一覧が開き、スワッププロバイダーを自分で選ぶことができます。MetaMask Swapsも分散型取引所やスワッププロトコルの見積もりを集約していますが、サポートページではスワップの取得元を明らかにしておらず、それを確認したり選んだりできるとも書かれていません。ブリッジについては、Li.fiとSocketのアグリゲーターの名前を挙げています。

カードや銀行振込による仮想通貨の売買は、どちらもサードパーティのプロバイダーを通じて行います。Gem WalletはMoonPay、Banxa、Mercuryoなどのオンランププロバイダーと連携し、その中から最も有利なレートを表示します。MetaMaskはプロバイダーのページで、地域ごとにプロバイダーを掲載しています。どちらの場合も、上限額や本人確認はプロバイダーが独自に定めています。

ステーブルコインとUSDTでの支払い

ステーブルコインでの支払いは、今日の仮想通貨の主な使い道のひとつです。ここで最も重要になるのがネットワークの対応範囲です。USDTの支払いは、送り手が使うネットワークにウォレットが対応していなければ届きません。

  • USDTは主要5ネットワークすべてとそれ以外にも対応:2026年10月時点で、Gem WalletはUSDTの主要5ネットワークであるトロン(TRC20)、イーサリアム(ERC20)、BNB Chain(BEP20)、ソラナ、TONに加え、Arbitrum、ポリゴン、アバランチ、Optimism、Mantle、Celo、Aptos、Sui、NEARのUSDTを保有でき、さらにPlasma、Stable、Tempo、Monad、HyperEVMなどのネットワークのUSDT0にも対応しています。MetaMaskが対応するのはEVMネットワーク、ソラナ、トロンのUSDTで、TON、Aptos、Sui、NEARには対応していません。そのため、TelegramユーザーのネットワークであるTON上のUSDTは使えません。
  • ネットワーク間でのUSDTの移動:Gem Walletでは、たとえばTRC20からERC20やTONへと、アプリ内でUSDTを別のネットワークにスワップできます。2026年10月にはチェーン間およびStableでのUSDT0のスワップにも対応しました。
  • トロンでUSDTをより安く送る:どちらのウォレットでもTRXをステーキングして、USDT TRC20の手数料をまかなうエネルギーと帯域幅を得られます。Gem Walletではさらに、BTCを含むどの仮想通貨でもTRXにスワップしてネットワーク手数料を支払えるため、TRXが足りずにUSDTの送金が止まることはありません。USDTからTRXへのスワップは内蔵のSunSwapで行われ、コストもわずかです。初回のスワップで一度だけ承認すれば、2回目以降はさらに安くなります。

主に支払いに使うウォレットなら、決め手は対応ネットワークの一覧です。Gem WalletはTONを含む主要なUSDTネットワークをすべてカバーしています。

ステーキングと報酬

どちらのウォレットもアプリからステーキングできますが、違いはステーキングできるネットワークの数です。Gem WalletのステーキングはETH、SOL、TRX、TON、BNB、ATOM、SUI、APT、SEI、INJなどに対応し、報酬はウォレットに直接届きます。Gem WalletでのETHのステーキングはEverstakeを通じて行われ、0.1 ETHから始められます。

MetaMaskのステーキングはイーサリアムが中心です。

  • ETHのステーキング:MetaMaskサポートセンターによると、金額を問わないプールステーキングと、32〜2,048 ETHのバリデーターステーキングがあり、さらにLidoやRocket Poolなどのプロバイダーによるリキッドステーキングも利用できます。
  • ほかの資産:FigmentによるSOLのステーキングと、TRXのステーキングです。

複数のプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ネットワークに資産を持っているなら、Gem Walletのほうが1つのアプリでより多くの資産をステーキングできます。

無期限先物の取引

どちらのウォレットも、Hyperliquidを基盤とする無期限先物を提供しています。Gem Walletでは、無期限先物がアプリ内でほかの資産と並んで表示され、すべてのポジションにストップロスとテイクプロフィットを設定でき、原油など仮想通貨以外の市場も取引できます。

Gem Walletで支払うのは、Hyperliquidの取引手数料(Hyperliquidの手数料体系によると基本ティアでテイカー0.045%、メイカー0.015%)に、最大0.045%のGem Walletのビルダー手数料を加えた額です。合計しても最大でテイカー0.09%、メイカー0.06%で、確定前に表示されます。MetaMask Perpsのガイドによると、MetaMask Perpsのテイカー手数料は0.1432%、メイカー手数料は0.1144%で、米国、英国、オンタリオ州、ベルギーでは利用できません。手数料が低いことに加えて、Gem WalletのユーザーはコードGEMWALLETでHyperliquidのGem Walletクラブに参加でき、Hyperliquidの取引手数料がさらに割引になります。

日常の使い方:送金、受け取り、資産の検索

ウォレットの本来の役割は、資産を保管し、送ったり受け取ったりすることです。そして、ミスの多くはまさにその場面で起こります。アドレスの間違い、偽のトークン、ネットワークの取り違えなどです。Gem Walletは、こうした日常の操作をより安全に行えるように作られています。

  • アドレスポイズニング対策:詐欺師は、自分や連絡先のアドレスに似たアドレスから少額のスパムトランザクションを送りつけ、履歴からそのアドレスをコピーさせようとします。Gem Walletはこうした少額のスパムトランザクションを非表示にするため、偽のアドレスをコピーしてしまうことはありません。
  • スマートな資産検索:「USDT Tron」「USDT TRC20」「USDT TRC-20」など、思いついたとおりに資産名を入力すると、正しいネットワークの正しいトークンが候補に表示されます。
  • 連絡先:よく送金する相手や受け取る相手のアドレスを保存しておけば、貼り付ける代わりに一覧から選べます。
  • 価格アラート:資産が指定した価格に達すると通知が届きます。

初心者にとっては、こうした細かな点のほうが手数料よりも重要です。うっかり資金を失う典型的なパターンを防いでくれるからです。

セキュリティとオープンソース

どちらのウォレットも秘密鍵を暗号化してデバイス上に保管しており、ウォレットソフトウェアがハッキングされた記録はどちらにもありません。違いは、何を自分で検証できるかです。

Gem WalletとMetaMaskのセキュリティ:GPL-3.0のオープンソース対ソースアベイラブルのライセンス、ウォレット全体の監査対コンポーネントの監査、ハードウェアウォレットへの対応 Gem WalletのコードはGPL-3.0のオープンソースで、ウォレット本体がCure53とCertiKの監査を受けています。MetaMaskは12機種のハードウェアウォレットに対応しています。出典:GitHubのライセンス、Gem Walletのセキュリティページ、MetaMaskのセキュリティプログラム(2026年10月27日確認)、Gem Wallet

Gem Walletのセキュリティ

  • 正式なオープンソースライセンスで公開:iOSアプリ、Androidアプリ、共通のRustコアはいずれもGPL-3.0でライセンスされ、すべてGitHubで公開されています。誰でもコードを読み、ビルドし、改変し、再利用できます。その意義について詳しくはオープンソースの仮想通貨ウォレットをご覧ください。
  • ウォレット本体の監査:2026年10月にCure53がRustコアと両方のアプリを監査し、重大度がクリティカルまたは高の問題は見つかりませんでした。2026年4月にはCertiKが、鍵の管理、トランザクションの署名、シードの取り扱い、アドレスの導出を監査しています。どちらのレポートもセキュリティページで公開されています。
  • 鍵の保管:鍵はAES-256-GCMで暗号化され、パスワードはiOSのキーチェーンまたはAndroid Keystoreに保管されます。
  • 詐欺チェック:すべてのトランザクションの前に、HashDitとGoPlusがアドレスとコントラクトをチェックします。
  • インシデントなし:Gem Walletでセキュリティ侵害が起きたことはありません。

MetaMaskのセキュリティ

  • ソースアベイラブルのコード:コードはGitHubで公開されていますが、拡張機能のライセンスで認められているのは非商用利用だけで、モバイルのライセンスではコードの閲覧と研究のみが認められ、再利用はできません。これらはオープンソースライセンスではありません。
  • コンポーネントの監査:MetaMaskは、Diligence、OtterSec、Cure53、Least Authorityによるライブラリ、Snaps、コントラクトの監査レポートを公開しており、2022年からHackerOneでバグバウンティを実施しています。
  • ハードウェアウォレット:拡張機能ではLedger、Trezor、Keystoneを含む12機種、モバイルでは3機種のハードウェアウォレットに対応しています。多額の資産を扱う場合には明らかな利点です。
  • 記録に残る問題:MetaMaskは2022年、悪用が確認されていない拡張機能の脆弱性2件を修正し、iOSユーザーにアプリデータのiCloudバックアップをオフにするよう呼びかけました。2026年10月1日には、MetaMaskのステーキング基盤でセキュリティインシデントが発生し、バリデーターの退出を余儀なくされました。CoinDeskの報道によると、MetaMaskはウォレットや顧客の資金が影響を受けた形跡はないと説明しています。

検証できる範囲ではGem Walletが上です。オープンソースライセンスを採用し、ウォレット全体が監査を受けています。ハードウェアウォレットへの対応ではMetaMaskが上です。

人気、評価、成長

MetaMaskはイーサリアムの第一世代のウォレットです。2016年に登場し、イーサリアムとともにユーザー層を築いてきたため、規模では大きく上回っています。2025〜2026年には、Polymarketを基盤とする予測市場、MetaMask Card、独自ステーブルコインのmUSD、トークン化株式など、ウォレット以外の製品も追加してきました。一方で同じ期間にインストール数の伸びは鈍化しており、最初からマルチチェーンとして作られた若いウォレットであるGem Walletのほうが速いペースで成長しています。

  • 規模:MetaMaskはユーザー数を数千万人、ダウンロード数を1億回以上としており、AppBrainの推計ではGoogle Playのインストール数は約4,700万です。Gem Walletのユーザー数は全プラットフォームで100万人以上、Google Playのインストール数は約23万です。
  • 評価:2026年10月27日時点で、Google Playではどちらも4.5、米国のApp StoreではGem Walletが4.5、MetaMaskが4.7です。
  • 成長:AppBrainの推計によると、Google PlayでのMetaMaskの新規インストール数は、2026年5月の30日間で約37万7,000件だったのが、10月上旬には約22万件まで減り、月間の成長率は0.47%でした。同じ期間、Gem Walletは月4〜6%のペースで成長しており、大手ノンカストディアルウォレットの中でもトップクラスの成長率です。
  • スワップ取引高:Gem Walletでのスワップ取引高は累計2億ドルを超えています。MetaMaskは、Swapsで数十億ドル規模の取引高を処理してきたとしています。

ユーザー基盤が大きいため、MetaMaskはWeb3のほぼあらゆる場所で使えます。一方、Gem Walletの急成長と高い評価は、はるかに速いペースでユーザーを増やしていることを示しています。

MetaMaskはGem Walletより優れている?

MetaMaskがGem Walletより適しているユーザーもいれば、Gem WalletのほうがMetaMaskの代替として適しているユーザーもいます。MetaMaskが向いているのは、次のような場合です。

  • デスクトップのブラウザで作業する:ブラウザのDAppが拡張機能に直接つながり、スマートフォンを介する必要がありません。
  • ハードウェアウォレットで署名する:Ledger、Trezorをはじめ、ほかに10機種のデバイスが現在MetaMaskに接続できます。
  • ユーザー数の多さを重視する:MetaMaskはGoogle Playでダウンロード数1,000万以上、米国のApp Storeで評価7万6,000件以上で、Gem Walletの10万以上、361件を上回っています。

Gem Walletが向いているのは、次のような場合です。

  • スマートフォンで仮想通貨を管理する:ビットコイン、トロン、ジーキャッシュ、TONを含む100以上のブロックチェーンを、プラグインなしで1つのアプリにまとめたい場合。
  • スワップやステーキングをよく行う:スワップ手数料は0.875%ではなく0.5%で、ステーキングできるネットワークも多くあります。
  • 自分で検証できるコードを求める:オープンソースライセンスを採用し、2026年にウォレット本体が2つの独立した監査を受けています。
  • 急成長中のウォレットを使いたい:ユーザー数は100万人以上、評価はGoogle PlayとApp Storeでともに4.5、2026年の月間成長率は4〜6%です。
  • 仮想通貨を始めたばかり:スパムトランザクションは非表示になり、資産検索は思いついたとおりの入力を理解し、アドレスをコピーする代わりに保存した連絡先を使えます。

まとめ

MetaMaskは今もイーサリアムのブラウザにおける定番のウォレットであり、デスクトップのDAppやハードウェアウォレットを使うなら適したツールです。一方、スマートフォンで日常的に仮想通貨を使うなら、Gem Walletのほうが対応ネットワークが多く、手数料が低く、コードも自分で確認できます。これが、今回の比較でGem Walletが勝者となった理由です。最もよい選び方は、両方を試してみることです。同じシードフレーズをGem WalletとMetaMaskにインポートし、自分の使い方に合うほうを使い続けましょう。フレーズはどちらでも使えるので、いつでも乗り換えられます。

あわせてノンカストディアルウォレットとは何かやシードフレーズを安全に保管する方法もご覧ください。

免責事項: この記事は情報提供と教育のみを目的としており、金融・投資の助言ではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、投資した資金をすべて失う可能性があります。ご自身で調べたうえで、自己責任で判断してください。

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よくある質問

モバイルで使うマルチチェーンウォレットとしては、優れています。Gem Walletは100以上のブロックチェーンにネイティブ対応し、スワップ手数料はMetaMaskの0.875%に対して0.5%、コードはGPL-3.0のオープンソースで、アプリは2026年にCure53とCertiKの監査を受けています。ブラウザでウォレットを使いたい場合や、ハードウェアウォレットを使う場合は、MetaMaskのほうが適しています。
Gem Walletです。2026年10月時点で、Gem Walletのスワップ手数料は1回あたり0.5%、MetaMaskはスワップとブリッジに0.875%を課しています。1,000ドルのスワップなら、ネットワーク手数料を除いて5ドルと8.75ドルの差になります。
コードはGitHubで公開されていますが、ライセンスはオープンソースライセンスではありません。拡張機能は非商用利用に限られ、モバイルアプリのライセンスで認められているのはコードの閲覧と研究だけです。Gem WalletのコードはGPL-3.0でライセンスされています。
使えます。Gem WalletもMetaMaskも標準的な12単語のシードフレーズ(BIP-39)を採用しているため、2つのウォレットは互いに置き換えられます。MetaMaskのSecret Recovery PhraseはGem Walletに、Gem WalletのシードフレーズはMetaMaskにインポートできます。EVMネットワークでは、メインアカウントのアドレスもどちらのウォレットで同じです。
スマートフォンで仮想通貨を管理する人にとって、Gem WalletはMetaMaskの代替になるウォレットです。同じ12単語のシードフレーズをそのまま使え、ビットコイン、トロン、ジーキャッシュを含む100以上のブロックチェーンにネイティブ対応し、スワップ手数料は0.875%ではなく0.5%で、コードもオープンソースです。
ありません。Gem WalletはiOSとAndroid向けのモバイルウォレットで、WebのDAppにはWalletConnectで接続します。MetaMaskにはChrome、Firefox、Brave、Edge、Opera向けのブラウザ拡張機能があります。