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Gem WalletとExodusは、どちらも最初からマルチチェーンのノンカストディアルウォレットとして作られました。ビットコイン、イーサリアム、ソラナ、トロン、TONをはじめ数十のネットワークの資産を1つの12単語のフレーズで管理でき、アカウント登録もいりません。両者の違いは、ユーザーに何が見えて、何ができるかにあります。2015年に創業し、NYSE Americanに上場しているExodusは、デスクトップとモバイルで使えるウォレットで、コードの一部は非公開、2026年にはWeb3から撤退しました。一方のGem Walletはモバイルウォレットで、コードはオープンソース、スワップ手数料は0.5%と公開されており、WalletConnectと無期限先物にも対応しています。
Gem Wallet vs Exodus:結論
2026年にスマートフォンで使うウォレットとしては、Gem Walletが上です。 コードも監査結果も公開し、手数料はレートに含まれたスプレッドではなく公開された0.5%で、今もdAppに接続でき、TRXのステーキングやHyperliquidの無期限先物にも対応しています。パソコンで使うならExodusが上です。Windows、macOS、Linux向けの本格的なデスクトップアプリがあり、TrezorとLedgerにも対応しています(Ledgerはモバイルのみ)。
重要なポイント
- スワップのコスト:Gem Walletは0.5%の手数料を公開しています。Exodusはコストをレートに含まれたスプレッドに組み込んでおり、0.5%からでペアによって変わるため、スワップの価格が単独で示されることはありません(2026年10月時点)。
- Web3:Exodusは2026年10月1日に拡張機能を終了し、WalletConnectも削除しました。Gem WalletはWalletConnectでdAppに接続できます。
- コード:Gem Walletはオープンソースで、2026年にCertiKとCure53の監査を受けています。Exodusはコードの一部を非公開にしており、アプリの監査結果も公開していません。
Gem Wallet vs Exodus:概要
マルチチェーンの残高管理、スワップ、売買、ステーキングと、ExodusとGem Walletが扱う範囲はよく似ています。そのため、下の表で比べているのは主に細部です。手数料のかかり方、公開されているコード、対応デバイスなどの違いをまとめました。値は2026年10月時点のものです。
| 機能 | Gem Wallet | Exodus |
|---|---|---|
| 出発点 | モバイルのマルチチェーンウォレット | デスクトップウォレット |
| 対応プラットフォーム | iOS、Android(Google Play、APK) | Windows、macOS、Linux、iOS、Android |
| ブラウザ拡張機能 | なし | 2026年10月1日に提供終了 |
| ネットワーク | 100以上のブロックチェーン | 50以上のネットワーク |
| コード | オープンソース(GPL-3.0) | 設計上、一部が非公開 |
| アプリの第三者監査 | CertiK(2026年4月)、Cure53(2026年10月) | 公開なし |
| シードフレーズ | 12単語、BIP-39 | 12単語、BIP-39。ソラナ、カルダノ、ステラ、Tezosは非標準のパス |
| スワップのコスト | 公開された手数料:0.5%、ステーブルコイン同士は0.25% | レートに含まれたスプレッド、0.5%から |
| スワップの経路 | 主にスマートコントラクトを直接経由:DEXと分散型クロスチェーンプロトコル | 仮想通貨をサードパーティのプロバイダーに送付、その半数は中央集権型のインスタント取引所 |
| dApp(WalletConnect) | 対応 | 2026年に削除 |
| NFT | 対応 | 2026年12月1日に終了 |
| ステーキング | ETH、SOL、TRX、BNB、ATOM、SUI、APTなど | ETH、SOL、ADA、ATOM、APT、INJ、KAVA、POL、XTZ |
| 無期限先物 | Hyperliquid | なし |
| 予測市場 | なし | Polymarket(地域による) |
| トークン化株式 | xStocksとRobinhood Chainの株式トークンをスワップで購入、Hyperliquidで株式の無期限先物 | Ondo(地域による) |
| ハードウェアウォレット | 未対応(ロードマップに掲載) | Trezor(デスクトップ、モバイルはSafe 7)、Ledger(モバイル) |
| ストア評価 | Google Play 4.5、App Store(米国)4.5 | Google Play 4.5、App Store(米国)4.6 |
2026年10月29日にExodusのヘルプセンターと投資家向けリリース、Gem Walletのアプリとドキュメントで確認。各セクションに出典へのリンクを掲載しています。
2つのマルチチェーンウォレット、2つの出発点
Exodusは2015年にデスクトップウォレットとして始まり、今もiOSとAndroidに加えて、macOS、Windows、Linuxで本格的なアプリとして動いています。運営元のExodus Movementは2024年12月からNYSE Americanに上場している公開企業で、ユーザー数を毎月公表しています。Gem Walletはスマートフォン向けに作られ、アプリはiOSとAndroid(Google PlayまたはAPK)の2つだけで、どちらも共通のRustコアで動いています。
1つのアプリで多くのネットワークを扱い、鍵はデバイスに置き、ウォレットを使うのに登録もKYCもいらない。この考え方は両者に共通しています。ここでは、2025〜2026年にそれぞれが何をリリースしたかを見ていきます。
2025〜2026年のExodus
- 追加:Exodus PayとExodus Card(2026年)、MoonPayと共同で発行するソラナ上のステーブルコインXO Cash(2026年5月)、Polymarketによる予測市場、Ondoによるトークン化株式。
- 削除:ブラウザ拡張機能Web3 Wallet(2026年10月1日)、モバイルアプリのWalletConnectとdAppブラウザ(2026年)、NFT(2026年12月1日から)、さらにMoneroやLightning(2025年8月)、ファントム(2026年8月)などのネットワーク。
2025〜2026年のGem Wallet
- 掲載先:Solana dApp Store(2025年6月)とF-Droid。再現可能なビルドで、アプリがオープンソースのコードどおりかを確かめられます。
- dAppと取引:ソラナでのWalletConnect(2026年3月)とHyperliquidでの無期限先物(2026年6月)。無期限先物にはのちに原油などの市場も加わりました。
- スワップ:ソラナのRaydiumやOrca、SuiのDeepBook(2026年10月)といった新しいDEX、そしてチェーン間でのUSDT0のスワップ。
- 手数料のコントロール:ビットコインとEVMネットワークで、ネットワーク手数料を自分で設定できるようになりました。
- セキュリティ:CertiK(2026年4月)とCure53(2026年10月)の監査に加え、送金、スワップ、承認の前にHashDitとGoPlusのチェックが入るようになりました。
Exodusの代替としてのGem Wallet:ウォレットの移行
2026年にExodusでWalletConnect、dAppブラウザ、NFTのサポートを失ったユーザーにとって、Gem WalletはExodusの代わりになるウォレットです。同じ12単語のシードフレーズを1分ほどでGem Walletにインポートでき、EVMネットワーク、ビットコインのSegWit、そのほかいくつかのネットワークではアドレスも変わりません。どのネットワークのアドレスが一致し、それ以外をどうすればよいかを下の表にまとめました。
ExodusもGem Walletも12単語のBIP-39フレーズを使いますが、フレーズはアドレスを決める要素の半分にすぎません。各ネットワークでどのアドレスになるかは、導出パスで決まります。Exodus自身、導出パスに関する記事で、一部のネットワークでは非標準のパスを使っているため、インポート後にほかのウォレットで資金が表示されないことがあると説明しています。そのリストを、オープンソースで公開されているGem Walletのコードにあるパスと比べると、次のとおりです。
| ネットワーク | Exodus | Gem Wallet | 同じアドレスか |
|---|---|---|---|
| イーサリアム、BNB Chain、Base、ArbitrumなどのEVMネットワーク | m/44’/60’/0’/0/0 | m/44’/60’/0’/0/0 | はい |
| ビットコイン、SegWit(bc1q) | m/84’/0’/0’/0/0 | m/84’/0’/0’/0/0 | はい |
| ドージコイン | m/44’/3’/0’/0/0 | m/44’/3’/0’/0/0 | はい |
| コスモス | m/44’/118’/0’/0/0 | m/44’/118’/0’/0/0 | はい |
| Sui | m/44’/784’/0’/0’/0' | m/44’/784’/0’/0’/0' | はい |
| ポルカドット | m/44’/354’/0’/0’/0' | m/44’/354’/0’/0’/0' | はい |
| ソラナ | m/44’/501’/0’/0/0 | m/44’/501’/0’/0' | いいえ:Exodusのほうが1階層多い |
| トロン | m/44’/195’/0’/0’/0' | m/44’/195’/0’/0/0 | いいえ:Exodusでは最後の2階層が強化導出(’) |
| TON | m/44’/607’/0’/0/0 | m/44’/607’/0' | いいえ:Exodusのほうが2階層多い |
| XRP | m/44’/144’/0’/0’/0' | m/44’/144’/0’/0/0 | いいえ:Exodusでは最後の2階層が強化導出(’) |
| ライトコイン | m/44’/2’/0’/0/0 | m/84’/2’/0’/0/0 | いいえ:Exodusは44’のレガシー(L…)、Gem Walletは84’のSegWit(ltc1…) |
| ジーキャッシュ | m/44’/133’/0’/0’/0' | m/44’/133’/0’/0/0 | いいえ:Exodusでは最後の2階層が強化導出(’) |
パスは階層ごとに読み、1文字違うだけでアドレスが変わります。アポストロフィ(’)は強化導出の階層を示し、先頭の44’や84’はアドレスの形式を決めます。
実際には、ExodusからGem Walletへの移行は2ステップで済みます。
- フレーズをインポート:Gem WalletでImport an Existing Wallet > Multi-Coinをタップし、Exodusの12単語を入力します。EVMトークン、SegWitのビットコイン、DOGE、ATOM、SUI、DOTが同じアドレスに表示されます。
- 残りを送金:SOL、TRX、TON、XRP、LTC、ZECは、Gem Walletで同じコインの受け取りアドレスを開き、Exodusからそこへ送金します。ExodusにあるTaprootやレガシーのビットコインアドレスも、同じ方法で移します。
Exodusでは個別の資産の秘密鍵もエクスポートできます。Gem WalletはEVMネットワーク、ソラナ、トロン、XRP、TONでは秘密鍵をインポートできますが、ビットコイン、ライトコイン、ドージコイン、ジーキャッシュでは対応していません。逆方向では、Exodus MobileはPhantomやMetaMaskが使うソラナのパスもスキャンします。これはGem Walletと同じパスなので、Gem WalletのフレーズをExodus Mobileで復元すると、取引履歴のあるアドレスならソラナの資金も見つかります。
スワップの仕組みとコスト
Gem Walletは手数料を公開しています。ほとんどのスワップは0.5%、同じネットワーク上のステーブルコイン同士なら0.25%で、プロバイダー固有の料金もいくつかドキュメントに記載されています。Exodusには手数料の項目がなく、見積もりに上乗せしたスプレッドで収益を得ています。これは透明性に欠ける方法で、ユーザーにはスワップにいくらかかったのかが見えません。Exodusの手数料に関する記事によると、Exodusのホームページではレートが「0.5%から」とされ、ヘルプセンターではスプレッドは固定ではなく、流動性やボラティリティに応じて変わると補足しています。
Gem Walletはほとんどのスワップをスマートコントラクト経由で行い、手数料は公開された0.5%です。Exodusはサードパーティのプロバイダーを経由し、スプレッドをレートに組み込んでいます。出典:Exodusのヘルプセンターと年次報告書、Gem Walletのドキュメント(2026年10月29日確認)、Gem Wallet
手数料の例:1,000ドルのスワップの場合、Gem Walletの手数料は公開された0.5%で5.00ドルとなり、確定する見積もりにあらかじめ含まれています。Exodusでは、同じスワップに最低でも公表されている最も低いスプレッドで5.00ドルかかり、スプレッドが広いペアではさらに高くなります。コストはレートの中に含まれているため、見積もりを市場価格と比べなければわかりません。
最も大きく違うのはスワップの経路で、取引中に誰が仮想通貨を預かるかもこれで決まります。
- Exodus(中央集権型サービス経由):仮想通貨はウォレットからサードパーティのスワッププロバイダーに送られ、プロバイダーが交換後の資産を送り返します。Exodusの年次報告書に名前のある14社のプロバイダーのうち半数は、ChangeNOW、Changelly、ChangeHero、SimpleSwap、Exolix、n.Exchange、Switchainといった中央集権型のインスタント取引サービスで、残りには1inch、LI.FI、JupiterなどのDEXアグリゲーターが含まれます。中央集権型の経路では、サービスが支払いを終えるまで、そのサービス独自のルールのもとで資金を預かります。
- Gem Wallet(主にスマートコントラクトを直接経由):スワップはウォレットからUniswap、PancakeSwap、Jupiter、Raydium、Orca、STON.fiなどのDEXのスマートコントラクトに送られ、ネットワーク間ではTHORChain、Maya Protocol、Chainflip、Mayanなどの分散型プロトコルを通ります。直接オンチェーンで完結する経路の見積もりが最良の見積もりとの差0.1%以内なら、Gem Walletはその経路を選ぶため、ウォレットと取引の間にサードパーティのサービスが入りません。各見積もりの出どころは「Provider」の行に表示され、スワッププロバイダーを自分で選ぶこともできます。
- ネットワーク手数料:どちらのウォレットでもブロックチェーンに支払われます。Exodusではビットコイン、イーサリアム、ERC20の送金で手数料を自分で設定でき、Gem WalletではビットコインとEVMネットワークで処理速度を選ぶか、手数料を自分で設定できます。
頻繁にスワップする人にとっては、自分で計算しなければならないスプレッドより、公開された手数料のほうが比較しやすいはずです。
2026年10月以降のWeb3:dApp、WalletConnect、NFT
ExodusはもはやdAppで使えるウォレットではありません。Exodusヘルプセンターによると、ブラウザ拡張機能Exodus Web3 Walletのサポートは2026年10月1日に終了し、Exodus MobileでもWalletConnectとdAppブラウザは使えなくなりました。dAppを使いたいユーザーには、ほかのウォレットを使うよう案内しています。NFTのサポートも、2026年12月1日にすべてのネットワークで終了します。
Exodusは2026年に拡張機能、WalletConnect、dAppブラウザを削除し、NFTのサポートも終了します。Gem Walletはそのすべてを残しています。出典:Exodusヘルプセンター、Gem Wallet(2026年10月29日確認)、Gem Wallet
Gem Walletでは、3つとも引き続き使えます。
- WalletConnect:QRコードを読み取るだけで、EVMネットワークやソラナのDeFiアプリ、NFTマーケットプレイスなどのdAppに接続できます。
- NFT:「Collectibles」タブにイーサリアム、ソラナなどのネットワークのNFTが表示され、送受信もできます。
- 署名前の詐欺チェック:送金、スワップ、承認の前に、HashDitとGoPlusがアドレスとコントラクトをチェックします。
ExodusにNFTを保有している場合は、2026年12月1日までに移してください。同じネットワークのGem Walletのアドレスに送るか、パスが一致するネットワーク(EVMネットワーク)ならフレーズをインポートします。
Exodusウォレットは安全?クローズドなコードとオープンソース
Exodusはノンカストディアルで、12単語の鍵は暗号化されてデバイス上に保管され、Exodusがそれを保存することはありません。Gem Walletも同じ仕組みです。違いは、それぞれのウォレットをどこまで外部から確認できるかです。
Gem WalletのコードはGPL-3.0で公開され、F-Droid版のビルドは再現可能で、CertiKとCure53の監査結果も公開されています。Exodusは設計上、一部が非公開です。出典:GitHub、Gem Walletのセキュリティページ、Exodusヘルプセンター(2026年10月29日確認)、Gem Wallet
Exodusのセキュリティ
- コードの一部が非公開:Exodusのオープンソースに関する記事によると、偽のウォレットを作りにくくするため、一部のコンポーネントは意図的にオープンソースにしていません。GitHubで公開されているのはライブラリやツールで、ウォレットアプリ自体ではありません。ユーザーから見れば非公開の部分はブラックボックスで、そのセキュリティも、鍵やデータをどう扱っているかも、外部からは確認できません。
- 監査:デスクトップアプリやモバイルアプリに対する第三者の監査は公開されていません。Exodusが説明しているのは、オープンソースの依存ライブラリに対する社内レビューです。
- バグバウンティ:HackerOneでプログラムを実施しています。
- ログイン:デスクトップではパスワード、モバイルではデバイスのロックまたは生体認証を使います。Exodusには従来型の2FAはありません。モバイルでは、暗号化された鍵をiCloudやGoogleのパスキーでバックアップできます。
Gem Walletのセキュリティ
- オープンソース:両方のモバイルアプリとRustコアがGPL-3.0でGitHubに公開されており、誰でもコードを読み、ビルドできます。詳しくはオープンソースの仮想通貨ウォレットをご覧ください。
- 2026年に2回の監査:4月にCertiKが鍵の管理、署名、シードの取り扱いを、10月にCure53がコアと両方のアプリを監査し、重大度がクリティカルまたは高の問題は見つかりませんでした。どちらのレポートもセキュリティページで公開されています。
- 鍵の保管:鍵はデバイス上で暗号化され、パスワードはiOSのキーチェーンまたはAndroid Keystoreに保管されます。
- スパムフィルター:アドレスポイズニングに使われる少額のスパムトランザクションは非表示になるため、似せたアドレスをうっかりコピーすることもありません。
Exodusの強みは長い運用実績、Gem Walletの強みはコードと監査結果が公開されていることです。
ネットワーク、ステーキング、USDT
Exodusのヘルプセンターによると、対応ネットワークは50以上ですが、その数は減り続けています。資産のサポート終了に関するページによると、2025年8月にMoneroとLightning、2025年11月にZilliqa、2026年6月にAxelar、2026年8月にEOSとファントムのサポートを終了しました。Gem Walletは100以上のブロックチェーンに対応しており、その中にはExodusではイーサリアム上のトークンとしてしか扱われていないNEARも含まれます。カスタムトークンや自分のノードも追加できます。
最も差が大きいのはステーキングです。
- Gem Wallet:ETH、SOL、TRX、BNB、ATOM、SUI、APT、SEI、INJなどのステーキングに対応しています。
- Exodus:Everstakeを通じてETH、SOL、ADA、ATOM、APT、INJ、KAVA、POL、XTZのステーキングに対応していますが、一部の法域とアドレスは対象外です。
- TRX:ExodusにはTRXのステーキングがありません。Gem WalletでTRXをステーキングすると、トロンでのUSDT送金の手数料をまかなうエネルギーも得られます。
どちらのウォレットも、トロン、TON、イーサリアム、ソラナ、BNB ChainのUSDTを保有できます。Gem Walletは14のネットワークの公式USDTとUSDT0に対応し、ExodusがUSDTに対応しているネットワークは12です。トロンではネットワーク手数料の面でも便利で、どのコインでもTRXにスワップでき、USDTからTRXへは内蔵のSunSwapでスワップできます。
取引と支払い
ExodusとGem Walletは、それぞれ異なる種類の市場をウォレットに加えています。
- 無期限先物:Gem WalletではHyperliquidの無期限先物を取引でき、ストップロスとテイクプロフィットを設定でき、原油などの市場もあります。合計手数料は最大でテイカー0.09%、メイカー0.06%です。Exodusに無期限先物はありません。
- 予測市場:Exodusにはモバイル向けのExodus Predictionsがあり、残高はPolymarket USDで保有します。Gem Walletにはありません。
- トークン化株式:Exodus Marketsでは、認められた法域でソラナ上のOndoのトークン化株式を扱えます。Gem Walletも対応しており、xStocksやRobinhood Chainの株式トークンを通常のスワップで購入できます。さらにGem WalletのHyperliquidの無期限先物では、株式、金、原油も取引できます。
- 支払い:Exodusは2026年4月にExodus Payを開始し、対象国ではVisaとMastercardの加盟店で使えるExodus Cardも提供しています。これらの機能には本人確認が必要です。Gem Walletにカードはありません。
仮想通貨の購入と売却
どちらのウォレットも、独自に本人確認を行うサードパーティのプロバイダーを通じて仮想通貨を購入します。Exodusは地域に応じてXO Ramp、MoonPay、Banxa、PayPal、Ramp Network、Robinhood Connectなどを掲載し、MoonPayを通じてUSD、EUR、GBPへの売却に対応しています。Gem WalletはMoonPay、Banxa、Mercuryoなどと連携してその中から最も有利なレートを表示し、アプリ内のオフランププロバイダーを通じて仮想通貨を売却することもできます。
デスクトップとハードウェアウォレット
Exodusには、今のGem Walletが及ばない強みが2つあります。
- デスクトップアプリ:Windows、macOS、Linux向けの本格的なウォレットがあります。Gem Walletにはまだデスクトップアプリがなく、現在開発中です。
- ハードウェアウォレット:デスクトップではTrezor(Model T、One、Safe 3、Safe 5、Safe 7)、モバイルではBluetooth接続のTrezor Safe 7とLedger Nano X、Flexに対応しています。Gem Walletはまだハードウェアウォレットに対応しておらず、ロードマップに掲載されています。
仮想通貨をTrezorで保管している人や、ノートパソコンで管理している人にとっては、この2点が決め手となり、Exodusを選ぶことになるでしょう。
ユーザー数と評価
Exodusの発表によると、2026年9月30日時点の月間アクティブユーザーは140万人、2025年末までのダウンロード数は1,920万回です。アプリの評価は米国のApp Storeで4.6(評価37,768件)、Google Playで4.5(レビュー133,000件)です。Gem Walletは全プラットフォームでのインストール数が100万以上、評価は2026年10月時点で両ストアとも4.5(評価361件、レビュー4,300件)です。
ExodusはGem Walletより優れている?
Exodusが向いているのは、次のような場合です。
- パソコンで仮想通貨を管理する:ExodusにはすでにWindows、macOS、Linux向けのデスクトップアプリがあります。Gem Walletのデスクトップアプリはまだ開発中です。
- 貯蓄をTrezorやLedgerで保管している:どちらもExodusに接続できます。
- 支払いや予測市場も同じアプリで使いたい(利用できる地域の場合)。
- 情報を公開している企業を選びたい:ExodusはSECに報告書を提出し、ユーザー数を毎月公表しています。
プライバシーとコントロールを重視するなら、Gem Walletが向いています。
- アプリを自分で検証したい:コードはすべて公開されており、再現可能なビルドによって、誰でもそのコードからF-Droid版のアプリをビルドし、使っているアプリと一致するかを確かめられます。2026年に受けた2回の独立した監査も、その裏付けとなっています。
- 仲介者のいないスワップを使いたい:Gem Walletはほとんどのスワップを、中央集権型の交換サービスではなく、DEXのスマートコントラクトや分散型のクロスチェーンプロトコルに直接送ります。プロバイダーも自分で選べます。
- 手数料を把握したい:レートに隠れたスプレッドではなく、公開された0.5%です。
- dApp、無期限先物、TRXのステーキングを使う、またはNFTを保有している:Gem Walletはそのすべてに対応しています。ExodusにはdApp、無期限先物、TRXのステーキングがなく、NFTのサポートも2026年12月1日に終了します。
まとめ
ExodusとGem Walletはどちらも「多くのコインを1つのウォレットで」とうたっていますが、2026年のその実現の仕方は異なります。デスクトップとハードウェアウォレットを使うなら、Exodusが選択肢になります。プライバシーと検証可能性を求めるなら、Gem Walletです。オープンで再現可能なコード、スマートコントラクトに直接届くスワップ、目に見える手数料、そして今も使えるdAppがそろっています。手元にある12単語のフレーズがあれば、EVM、ビットコインのSegWit、そのほかいくつかのネットワークのアドレスを1分でGem Walletで開けるので、Exodusを手放さずに試せます。
ほかの比較記事として、Gem Wallet vs MetaMaskもあわせてご覧ください。
免責事項: この記事は情報提供と教育のみを目的としており、金融・投資の助言ではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、投資した資金をすべて失う可能性があります。ご自身で調べたうえで、自己責任で判断してください。

